2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会
子どもの権利を守る一時保護所の環境改善と新施設整備
山口ひろひさ議員が「一時保護所の環境と新施設整備」について質問しました。
山口ひろひさ議員
世田谷区が23区の中でも早い時期に児童相談所と一時保護所を設け、子どもの権利条例を制定してきた方向性には賛同しています。
山口ひろひさ議員
一方、現在の一時保護所は築50年を経過し、一時保護所として造られた建物ではなく、空いていた公共施設を転用したものです。定員、狭さ、老朽化などの面から、子どもの心身の回復に適した施設とは言い難いと感じます。
山口ひろひさ議員
虐待や養育困難などによって家庭を離れざるを得ない子どもが、安心して生活し、心身を休められる場所でなければなりません。子どもの権利と最善の利益を最優先にし、安全な生活環境、心理的な支援、学習機会、プライバシーを十分に保障する必要があります。
山口ひろひさ議員
児童相談所と一時保護所の開設までの時間が限られていた事情は理解しています。しかし、開設から時間が経過した今は、次の施設の在り方を考える段階です。区は現在の施設環境をどう評価し、一時保護所として必要な機能を十分に備えた新たな整備をどう考えていますか。
山口ひろひさ議員
自ら声を上げにくい子どものために、区は主体的に環境改善へ取り組む責任があります。子どもを支援する現場職員の働きやすさや、施設内の動線も含め、今後の整備を進めるべきではないでしょうか。
児童相談所長
区の一時保護所は、開設時に人権の尊重や意見表明権の尊重など5つの基本理念を定めました。家庭的な雰囲気を重視し、子どもの話を丁寧に聞きながら、個別の事情にも配慮して、安全で安心な生活の確保に努めています。
児童相談所長
一時保護所では、スマートフォンを持てないことや自由に外出できないことなど、生活に一定の制限を設けざるを得ません。家庭へ戻れない場合は、里親や児童養護施設などとの調整に時間がかかり、一時保護が長期化する傾向もあります。
児童相談所長
入所人数が定員を超え、個室で対応できず、子どものストレスになる事態も発生しています。施設環境の改善が必要だと認識しています。定員に応じた個室の確保など、具体的な課題を整理し、抜本的な環境改善の方策を検討します。
児童相談所長
虐待や不適切な養育によるトラウマや、愛着に関する課題を抱えた子どももいます。職員には丁寧で専門的な関わりが求められるため、職員自身が安心して仕事に取り組める環境が必要です。
児童相談所長
これまで、他の自治体の児童相談所で福祉や心理を担当していた経験者を専門員として配置し、児童指導員の経験者も積極的に採用してきました。昨年度からは職員向けタブレット端末を導入し、アプリで情報を共有することで、離れた場所にある児童相談所との連携を円滑にし、職員の負担軽減を図っています。
児童相談所長
今後も人材の確保と育成、業務の効率化などに力を入れ、職場環境を改善し、職員が働きやすい職場づくりに努めます。
山口ひろひさ議員
待機児童が生じれば保育園では早急な対応が取られます。家庭で十分な愛情を受けられない子どもも、同じように権利を保障されなければなりません。「抜本的な方策を検討する」という答弁が、実際には何もしないという意味にならないよう、もう一歩踏み込んだ意気込みを示してください。
児童相談所長
一時保護所では様々な課題が明らかになっており、施設環境の改善は急いで対応すべき課題だと受け止めています。
児童相談所長
子どもの権利を守り、一時保護が必要な子どもがこれまで以上に安心して過ごせるよう、できるところから環境を改善します。それと同時に、抜本的な方策を早急に検討します。
山口ひろひさ議員
「早急に検討する」という答弁は、以前、別の案件で示された「やる気100%」と同じ意気込みだと理解してよいですか。イエスかノーで答えてください。
児童相談所長
イエスです。
