2026.2.20@令和8年第1回区議会定例会
地域に根差す保健師の力をどう強化する?
神尾りさ議員が「地域保健師活動の強化」について質問しました。
神尾りさ議員
65歳以上の人口がピークを迎える2040年に向け、担い手不足や健康課題の複雑化が見込まれます。区には130人を超える保健師がいます。地区担当制を進め、住民と共に健康づくりを行い、福祉職との連携や学びを強化する必要があります。現在の課題と今後の在り方を伺います。
神尾りさ議員
専門窓口の制度で人を線引きするのではなく、日常生活や人生全体と向き合い、地域に密着して支えられる人材を育ててください。平時の健康づくりは災害関連死の予防にもつながります。発災時の迅速な介入を含め、保健師の役割をどう強化しますか。
世田谷保健所長
制度のはざまにある事例や依存症など長期支援が必要な人は、担当所管が変わることで、保健師が伴走し続けにくい面があります。保健、医療、福祉が予防的な視点で横断的に活動し、地域の非制度的な支援と連携することにも課題があります。
世田谷保健所長
保健師は全区民を対象に、予防の視点と地区診断の機能を持つ専門職です。日々の活動や統計から健康課題を予測し、当事者と家族を支え、地域に根差した活動を展開する必要があります。入区10年未満の保健師が6割を占める職員構成も踏まえ、人材育成と地区担当制を強化します。
世田谷保健所長
災害関連死は避難生活の身体的・心理的負担による死亡で、東京都は直接死の3倍に上ると推計しています。平時から区民や関係団体と予防に取り組み、発災時は段階に応じた活動へ移ることが重要です。
世田谷保健所長
避難所では、トイレや食事、感染症、慢性疾患の治療・服薬中断、活動量低下による生活不活発病などが課題になります。予防には、体調変化の早期把握、療養相談、体操、口腔ケア、地域医療・福祉との連携が含まれます。他自治体の保健師や災害支援ナースを受け入れる体制の整備と、訓練による検証も不可欠です。
世田谷保健所長
区民への具体的な啓発と避難所巡回訓練で課題を抽出し、改善結果を災害対応マニュアルなどへ反映します。PDCAサイクルで実践力の向上と標準化に努めます。
神尾りさ議員
保健師の専門性を地域で最大限生かすには、保健、医療、福祉を横断した予防的な活動が欠かせません。福祉に携わる職員との連携も含め、保健福祉領域全体で体制をどうつくるのか伺います。
保健福祉政策部長
保健師は地区に根差し、保健、医療、福祉の複合課題を捉えて横断的に対応する専門職です。役割を明確にし、ケースワークを担う職員との分担を再整理する必要があります。
保健福祉政策部長
医療面の評価に加え、地区を横断して住民や関係機関と支援体制をつくる役割があります。保健師と福祉職の双方が専門性を高め、補い合える人材育成が重要です。体系的な研修と配置計画を進めます。
