2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会
成人後も続く虐待の影響と制度横断的な伴走支援
みやかおり議員が「虐待サバイバーへの制度横断支援」について質問しました。
みやかおり議員
虐待は幼少期の一過性の問題ではなく、その後の人生に長く影響します。私自身も当事者として、心身の不調、強い不安、人間関係の困難、生きづらさが外から見えにくいまま続く現実を経験してきました。成人すると、精神的困難は障害福祉、生活の不安定さは生活困窮支援、若者は若者施策へと制度が分かれ、どこに相談すべきか分からず諦める場合があります。PTSD、鬱、不安障害、人間関係の不安定さ、親になることへの恐怖など、成人後も続く複合的・長期的な影響を区はどう認識しているのでしょうか。虐待の連鎖を断つためにも、個別制度に分断せず、その後の人生に伴走する横断的な支援が必要です。
世田谷保健所長
虐待経験の影響には個人差がありますが、長期間経過した後も不安、抑鬱状態、他者への不信、自尊感情の低下が社会生活に影響し、複雑性PTSD、依存症、解離性障害等によって日常生活に支障が生じる場合があります。学業や就労、信頼関係を築いた相談が難しく、SOSを発信・言語化できず自傷や自殺に傾くこともある、重要で潜在化しやすい課題です。支援では心理的安全性に十分配慮し、本人の状況と受け止めを傾聴する包括的、継続的、横断的な体制が必要です。保健福祉センター健康づくり課で保健師や精神科医による相談を行い、本人のペース、秘密、安全性を守りながら困り事を把握し、回復に向かう力を重視して具体策をともに考えています。必要に応じて専門性の高い医療機関やカウンセリングも紹介します。各窓口の職員が虐待の中長期的影響への理解を深め、相互に連携できるよう、研修や専門医等の助言を活用して対応力の向上に取り組みます。
みやかおり議員
大人になれば安全圏に入ると思われがちですが、実際には終わりの見えない苦しさが続き、長い成人期を不安定なまま生きる人が大勢います。自分が虐待サバイバーであることや心が傷ついていることに気づけず、支援につながらない人もおり、声を上げられる人は一握りです。
みやかおり議員
専用窓口を設けられないとしても、相談できる場所があることを、もっと明確に伝えてください。窓口職員には、相談者の背景に虐待の影響があるかもしれないという視点を持って接していただきたいです。
みやかおり議員
誰一人見捨てない世田谷区であってください。専用窓口がなくても、虐待サバイバーをその視点で受け止め、必要な支援につなげることを心から要望します。
