2026.3.6 提出@令和8年3月 予算特別委員会
増え続ける予算を見直せますか
くろだあいこ議員が「増え続ける予算を見直せますか」について質問しました。
くろだあいこ議員
世田谷区の予算規模4314億円は高知県予算と同程度です。令和8年度予算は、国が前年度比6.2%増、東京都が5.4%増で、物価高などを考えれば一定の増加は理解できます。しかし世田谷区は7.9%増で、国や都を上回ります。増加した要因をどう考えていますか。
財政課長
令和8年度当初予算案は「次世代を育む暮らし応援予算」として編成し、前年度より317億円、7.9%増え、当初予算では初めて4000億円を超えました。
民生費は、私立保育園の運営・整備などの子ども・子育て施策と障害者自立支援給付などで133億円、7.3%増えました。総務費は、本庁舎2期棟の竣工に伴う工事や財務・人事などの内部情報システム更新で90億円、21.4%増えました。教育費は小中学校の改築・改修で42億円、10.4%増えました。
物価・人件費の高騰を業務委託費などへ適切に価格転嫁し、地域経済の好循環を生むという社会的な要請にも対応しています。
くろだあいこ議員
物価や人件費の上昇は国や都にも共通します。区独自の増加では、大規模な施設整備や内部情報システム更新の必要性は説明されましたが、膨大な数の全事業が本当に必要かを問い続ける必要があります。
区は、事業の廃止などによる一般財源削減額を28億円と示しましたが、新規・拡充事業による47億円の増加より少ない額です。28億円のうち、事業終了などが11億円、特定財源の増加が10億円で、その中には基金運用利子の増加約5.7億円も含まれます。公金運用の成果は評価しますが、予定されていた削減や収入増を並べ、努力を大きく見せたようにも感じます。
学校や公共施設に必要な支出が増え、新規・拡充事業の経常支出も積み上がります。税収が伸びても、不要な支出を減らす取組をおろそかにしてはいけません。明確な意図を持って、事業の廃止、終了、見直しを進めるべきではありませんか。
財政課長
公共施設の老朽化や物価・人件費高騰の影響が懸念される中、事業の廃止と見直しは、持続可能な財政運営に欠かせない視点です。
令和8年度の予算編成では、経常収支比率が23区の中でも低い順位にあること、今後の公共施設整備に多額の予算が必要なこと、日頃から経費を抑える必要があることを庁内に示し、危機意識を共有しました。
社会経済の変化や多様な区民ニーズを正確に捉え、必要な予算を計上できるよう、様々な視点で歳出予算の適正化に努めます。他区の担当者とも経常経費抑制の取組を意見交換し、さらにできる工夫を検討します。
くろだあいこ議員
世田谷区の経常収支比率は、人口上位4区のうち他の3区や特別区全体が令和元年より改善する一方で悪化を続け、23区内の順位も下がっています。不測の事態に必要な事業を実施できなくならないよう、他区の改善策から取り入れられるものを取り入れてください。各部署は、事業廃止や見直しにルールを設けることも含めて検討してください。
