2026.3.16 提出@令和8年3月 予算特別委員会
豪雨の浸水被害を減らせますか
川上こういち議員が「豪雨の浸水被害を減らせますか」について質問しました。
川上こういち議員
気候変動で豪雨が激しく頻繁になり、昨年7月と9月には尾山台、奥沢、下馬などで深刻な浸水被害が起きました。東京都下水道事業経営計画2026案では、浸水対策の重点地区67地区のうち、区内の代沢、八幡山、南烏山が選ばれています。なぜこの3地区が選ばれたのですか。
豪雨対策・下水道整備課長
東京都は、15年間の「下水道浸水対策計画2022」で、1時間75ミリの雨に対応する重点地区を10地区追加し、区内では代沢、八幡山、南烏山を選びました。経営計画2026案にも記載されています。
過去の浸水記録に加え、事前防災の観点から流出解析シミュレーションでリスクと優先度を評価しています。3地区はいずれも浸水履歴があり、主に下水道幹線沿いの低地で床上相当の浸水がまとまって発生すると予測されたためです。
川上こういち議員
区内には、事業中の弦巻の蛇崩川増強幹線と深沢の呑川増強幹線のほか、奥沢の九品仏増強幹線、野毛の下野毛雨水幹線流域の増強施設があります。東京都が今後行う対策を区は把握していますか。
豪雨対策・下水道整備課長
蛇崩川増強幹線と呑川増強幹線では、既設幹線沿いに1時間75ミリ対応の増強幹線を整備中です。経営計画2026案の重点地区対策には、増強幹線だけでなく、貯留施設や主要枝線の整備も含まれます。
九品仏増強幹線は検討中で、下野毛雨水幹線流域の増強施設は新規着手予定です。代沢、八幡山、南烏山については、今後、下水道局から順次情報提供や相談があると考えています。
川上こういち議員
豪雨が毎年起きる中、検討段階の施設が多いことにもどかしさがあります。1時間75ミリ対応の早期整備と、それを超える大雨への増強計画を東京都へ強く求め、九品仏と下野毛に一刻も早く着手するよう要望してください。区は重点地区でどのような浸水対策を行う予定ですか。
豪雨対策・下水道整備課長
幹線などの基幹施設には立て坑用地が必要ですが、区部には未利用地が少なく、確保が困難です。東京都は、公園やまちづくり用地など公共用地の一時利用を地元区と連携して進めます。区も庁内調整を行い、下水道局と連携・協力します。
短時間に大量の雨水が下水道へ流れ込むのを抑える流域対策では、グリーンインフラの観点を含めて助成の拡充を検討し、引き続き取り組みます。
川上こういち議員
被災した店舗や住民から、再び浸水することへの不安を聞いています。東京都との連携と要望をこれまで以上に強めてください。
区の豪雨対策行動計画は、グリーンインフラの効果を数値化し、雨水流出抑制施設技術指針へ反映する検討を掲げています。浸透量の定量化はどこまで進みましたか。
豪雨対策・下水道整備課長
令和6年3月に世田谷区雨水流出抑制施設技術指針を改定し、緑溝、雨庭、雨花壇を新たな浸透施設に加えました。雨水貯留浸透技術協会の協力を得て、既存施設の算定方法を使い、浸透量を計算できる形状・構造の雨庭を掲載しました。
今後、研究が進み、新しい計算方法が確立された場合は、技術指針の改定を検討します。
川上こういち議員
研究や調査方法の進歩に応じて定量化を更新し、今後の豪雨対策に生かしてください。
