2026.3.23 提出@令和8年3月 予算特別委員会
いじめを認知から予防までつなげますか
オルズグル議員が「いじめを認知から予防までつなげますか」について質問しました。
オルズグル議員
外国にルーツを持つ子どもを含め、全ての子どもの安全と学ぶ権利を守る制度が機能しているかを伺います。区立小学校のいじめ認知件数は令和6年度に258件から834件へ約3倍になりました。積極的な認知を進める一方、重大事態の認定には慎重に見える運用は矛盾しませんか。
学校教育部長
重大事態は、相当期間の欠席に当たる2号事案と、生命、心身、財産への重大な被害に当たる1号事案に分かれます。疑いが生じた段階や、本人・保護者から申立てがあった時点で重大事態として扱います。日常のいじめを広く認知する基準と重大事態の基準は別であり、運用は矛盾しません。
オルズグル議員
冷やかし、からかい、悪口などのマイクロアグレッションは心理的負担となり、ミックスルーツの人の9割以上が経験し、約7割がいじめを経験したとの調査もあります。被害者支援だけでなく、加害側への教育的支援、関係修復、学校を越えた事例共有をどう進めますか。
教育長
望まない呼び名や役割の押しつけなど、小さな変化を丁寧に捉えることが早期発見・対応の鍵です。検討中のいじめ防止条例では、背景や人間関係を早期に把握し、加害側への教育的支援と関係修復も考えます。重大事態を学校だけの問題にせず、これまで公表してこなかった情報も整理し、校内の検証や研修、学校間の共有に生かします。
オルズグル議員
積極的に認知した後、どの対応が重大化を防いだかを教育委員会はどう評価・分析し、安全確保へ結びつけていますか。
学校教育部長
どの対応がより効果的かを詳しく評価・分析する段階にはまだ至っていませんが、分析は子どもの安全確保に重要です。全ての大人が小さな変化に気づく感度を持ち、組織で対応できる仕組みを条例の検討と併せて考えます。
オルズグル議員
安全や品質保証の専門家のような分析者を加えることも検討してください。また、重大事態の調査組織の設置や手続の日付を、本人や保護者へ全て書面で示していますか。
学校教育部長
重大事態調査は、文部科学省のガイドラインとチェックリストに基づきます。報告書には調査組織の設置日や調査開始から終了までの日程を記載する例が示されていますが、報告書とは別に、日付入りの文書を必ず渡す決まりではありません。本人・保護者の話を聞き、調査の進み具合を定期的かつ適時に説明することが必要です。
オルズグル議員
いじめを認知しても分析しない構造は、子どもの安全のために放置できません。外国にルーツを持つ子どものリスクも踏まえ、認知から分析、予防までつなげる必要があります。
